2010-02

223.レアジョブのビジネスモデル

 最近、友人と話していて、あまりにシンプルながら巧妙な「コロンブスの卵」」的なビジネスモデルとして、話に上がったのが、オンライン英会話のレアジョブ。話していると、なんで気付かなかったのか!と少し悔しくなってくる。

レアジョブはこちらから

 従来の業界常識では考えられなかった「20分129円〜」「1か月毎日5000円」で、フィリピンのネイティブスピーカーとスカイプで会話できる。もはや、「英会話教室=高尚な教育」」の時代は終わったようだ。

 このビジネスモデルの驚嘆すべきポイントは大きく2つある、とおもう。

1.ニーズとシーズの構造的空隙を破壊的イノベーション・スカイプで埋める」
 日本では英語を使う場の「ニーズ(需要)」が非常に高かった。しかし、国内においてその場を供給するのは、NOVAに代表されるようなリアルの英会話学校くらいしかなく、それも1回のレッスンが5000円というように「社会人の贅沢」」とされるもであった。

 しかし、国内に目をとどめず海外に目をやれば、英語のネイティブスピーカーという「シーズ(強み)」が豊富な国々がある。そして、アジアで唯一、アメリカの植民地であったフィリピンはその一つである。

 そこで、最近急速に普及してきた無料IP電話「スカイプ」」を利用して両者をつないでしまおうという発想だ。これで、通信料はかからないため、英会話の価格に転嫁されることはない。

 しかもフィリピンは日本との「時差が1時間」である。これでフィリピンの講師と日本のユーザーの生活リズムはほぼ一致しており、需給バランスがとれる。

 世界を広く見渡し、ニーズとシーズの構造的空隙を見つけ出し、そこを時代の潮流であったスカイプでブリッジして「関所」を作る。通信障壁をなくしていくグローバル化の寵児のようなビジネスだ。

2.講師は英語がネイティブなフィリピン大生」
 フィリピンが凄いのは、多くが英語のネイティブ・スピーカーでありながら、その「人件費の安さ」だ。一般的な労働者は月収1万円以下で生活しているらしく、物価は日本の7〜10分の1だと考えていいという。

 既存の英会話学校のように、欧米のネイティブ・スピーカーを起用すると人件費がべらぼうに高ついてしまうが、欧米人にとらわれず、人件費が安いネイティブ・スピーカーとしてフィリピン人を起用したのは、やはり視野が広い。

 しかも、社会人と比べて時間が豊富にあり、かつ人件費も安い「フィリピン大学の現役学生」を採用している。先発の競合、イングリッシュ・チャネル(以下、EI)はある程度のteachingノウハウを持った大卒の社会人を雇用しているのに対して、コスト優位に立っている。ユーザーが求めているのは、「レッスンクオリティ」」よりも「話せる場」」なのだから、これで十分だ。

 コストが抑えられるので、EIが「グループレッスン中心」」なのに対し、レアジョブは「マンツーマンのみ」」となっている。同じ時間でどちらが「話せる場」」を提供できているかは明白だ。

 講師の報酬率などを仮定して試算してみると、大学生にとっては、社会人労働者が1日に稼ぐ金を25分ほどで稼げてしまう計算になった。なので聞くところによれば、かなり懇切丁寧に対応してくれるそうだ。

 日本人は安く英会話サービスが享受できて、フィリピン人も相当額の給料がゲットできる、まさにWin-Winのシステムである。

 
 一見、極めてシンプルなモデルだが、分析してみると相当な巧妙さが見えてくる。創業者はモニターグループ卒のCEO・加藤智久氏とドコモ卒のCTO・中村岳氏。お2人は開成高校の99年卒の同期であり、「戦略×技術」」というお互いの強みを掛け合わせているのが面白い。


PS 個人的にも始める見込み。なんとか中国語が使えるフィリピンの学生を探し出して、中国語の訓練にも使えたら最高なのだが。。

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プロフィール

Yosshy217

Author:Yosshy217
吉田雅裕(よしだまさひろ、Yosshy)

<自己紹介>
経済学部経営学科4年生。
日々の思索とそのアウトプットが生き甲斐。

<活動>
1年:
☆偶然、ESS(英語サークル)に入る。ほとんど迷わずスピーチを専攻
☆理系で入学するも、将来ビジョンが見えず、弁護士を目指して伊藤塾に入塾@6月

2年
☆大学ESSスピーチセクションチーフ
・練習会・合宿の企画・運営、後輩指導etc.
・週末をつぶして、大学や新聞社の大会に出場

末川杯(立命館)・水上遼子杯(東洋英和)優勝
ホールマン杯(一橋)・工学院大学学長杯 準優勝
福澤杯(慶應)・大隈杯(早稲田)・金子杯(東京国際)・
香港杯(香港特別行政区政府)etc.出場

☆安田講堂杯争奪全日本スピーチ大会(第2回)実行委員長
後援:外務省・カナダ大使館・British Council・日本英語交流連盟

WEB: http://todaihai.utess.net/(現東京大学杯)
Media(All About): http://allabout.co.jp/
study/bizenglish/closeup/
CU20080223A/

授業と引き換えに、激しく社会勉強させていただきました。

3年:
☆経済学部経営学科に転部
☆ゼミをスピンアウト
☆就活一色。
・フットワーク先行でGD・セミナー行脚
・インターン祭り
 (三菱総合研究所、GREE、オープンドア、モバイルファクトリー、アチーブメント ザ・サバイバル、BCG、アクセンチュアetc.)
・ケーススタディ漬け@スタバ
・国際ビジネスコンテストOVAL2008@Seoul

☆問題解決・ロジシン・経営戦略・ビジネスケース・
フェルミ推定にどっぷりはまる
☆外資コンサルに内定をいただく。
☆今までの学問への姿勢を懺悔し、中高の優等生時代への  
回帰を目指す。

4年:
☆戦略コンサル内定者飲みを企画・開催
3月@渋谷 7月@新宿 12月@原宿  

☆スピーチ大会ジャッジ活動(3・4年)

青山・津田塾・上智・創価・明治・東洋英和・明治学院・Freshman Speech Contest・Yasuda Elimination等
. 
☆スピーチレクチャー活動 
・関東英語連盟春セミナー(08)
 ロジック、ユーモア&レトリック、即興スピーチ
・夏セミナー(08)
 ロジック、即興スピーチ
・UTESSスピーチセクション秋合宿(08) 
・春セミナー(09)
 ロジック・大会準備講座・セクションマネジメント・即興スピーチ
・JUEL杯@7月 
・夏セミナー(09)
 スピーチ活動の意義・セクションマネジメント
・セミナー@明治学院大学(9月)
 パラグラフライティング・オープン大会に向けて
・セミナー@獨協大学(11月)
 スピーチ生産工程

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⇒http://book.asahi.com/business/
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東大新聞の特集に掲載されました(12/1)

「2009年 書店員が選ぶビジネス書ベスト30」で
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・年末年始早朝ケースマラソン(09/12/27〜10/01/03)

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<尊敬する人>
大前研一、原丈人、P・F・ドラッカー、藤本隆宏、スティーブ・ジョブズ、キケロ、田坂広志、安藤忠雄、梅田望夫、鮒谷周史(敬称略)

<好きなこと>
・マインド高き熱い人との未来志向のディスカッション
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