223.レアジョブのビジネスモデル
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従来の業界常識では考えられなかった「20分129円〜」「1か月毎日5000円」で、フィリピンのネイティブスピーカーとスカイプで会話できる。もはや、「英会話教室=高尚な教育」」の時代は終わったようだ。
このビジネスモデルの驚嘆すべきポイントは大きく2つある、とおもう。
1.ニーズとシーズの構造的空隙を破壊的イノベーション・スカイプで埋める」
日本では英語を使う場の「ニーズ(需要)」が非常に高かった。しかし、国内においてその場を供給するのは、NOVAに代表されるようなリアルの英会話学校くらいしかなく、それも1回のレッスンが5000円というように「社会人の贅沢」」とされるもであった。
しかし、国内に目をとどめず海外に目をやれば、英語のネイティブスピーカーという「シーズ(強み)」が豊富な国々がある。そして、アジアで唯一、アメリカの植民地であったフィリピンはその一つである。
そこで、最近急速に普及してきた無料IP電話「スカイプ」」を利用して両者をつないでしまおうという発想だ。これで、通信料はかからないため、英会話の価格に転嫁されることはない。
しかもフィリピンは日本との「時差が1時間」である。これでフィリピンの講師と日本のユーザーの生活リズムはほぼ一致しており、需給バランスがとれる。
世界を広く見渡し、ニーズとシーズの構造的空隙を見つけ出し、そこを時代の潮流であったスカイプでブリッジして「関所」を作る。通信障壁をなくしていくグローバル化の寵児のようなビジネスだ。
2.講師は英語がネイティブなフィリピン大生」
フィリピンが凄いのは、多くが英語のネイティブ・スピーカーでありながら、その「人件費の安さ」だ。一般的な労働者は月収1万円以下で生活しているらしく、物価は日本の7〜10分の1だと考えていいという。
既存の英会話学校のように、欧米のネイティブ・スピーカーを起用すると人件費がべらぼうに高ついてしまうが、欧米人にとらわれず、人件費が安いネイティブ・スピーカーとしてフィリピン人を起用したのは、やはり視野が広い。
しかも、社会人と比べて時間が豊富にあり、かつ人件費も安い「フィリピン大学の現役学生」を採用している。先発の競合、イングリッシュ・チャネル(以下、EI)はある程度のteachingノウハウを持った大卒の社会人を雇用しているのに対して、コスト優位に立っている。ユーザーが求めているのは、「レッスンクオリティ」」よりも「話せる場」」なのだから、これで十分だ。
コストが抑えられるので、EIが「グループレッスン中心」」なのに対し、レアジョブは「マンツーマンのみ」」となっている。同じ時間でどちらが「話せる場」」を提供できているかは明白だ。
講師の報酬率などを仮定して試算してみると、大学生にとっては、社会人労働者が1日に稼ぐ金を25分ほどで稼げてしまう計算になった。なので聞くところによれば、かなり懇切丁寧に対応してくれるそうだ。
日本人は安く英会話サービスが享受できて、フィリピン人も相当額の給料がゲットできる、まさにWin-Winのシステムである。
一見、極めてシンプルなモデルだが、分析してみると相当な巧妙さが見えてくる。創業者はモニターグループ卒のCEO・加藤智久氏とドコモ卒のCTO・中村岳氏。お2人は開成高校の99年卒の同期であり、「戦略×技術」」というお互いの強みを掛け合わせているのが面白い。
PS 個人的にも始める見込み。なんとか中国語が使えるフィリピンの学生を探し出して、中国語の訓練にも使えたら最高なのだが。。
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